標準的なバス情報フォーマットデータの作成指針の作成について(提案)

「標準的なバス情報フォーマットデータの作成指針」を作成して公開することを提案します。
1.指針作成の背景
この数年、GTFSによりバスデータを作成・公開する取組みがみられるようになっていましたが、2017年3月に国土交通省がGTFSを拡張した「標準的なバス情報フォーマット」(以下「標準的フォーマット」という。)を公開したこともあり、これらのフォーマットでバスデータを作成・公開しようという取組みが各地で始まっています。
これらのフォーマットの仕様は公開され、各項目にどのような内容を記載すべきかが説明されていますが、これらの説明だけでは実際に何をどのように記載すればよいかが明確ではありません。また、データを利用する側からみて必要な内容が記載されていることが必要です。
そこで、今後、より多くの主体が標準的フォーマットのバスデータを作成するようになると想定されることから、作成される標準的フォーマットが実際に実務で使える質の高いデータとなるよう、より詳細な説明や記載例などを記載したデータ作成の指針を作成することが必要であると考えられます。

2.指針の目的と対象者
標準的フォーマットで作成されたデータはバス事業者によるデータ管理や資料作成、経路検索サービスやバスロケ等のバス情報提供サービス、公共交通分析や地域分析、その他の民間サービスなど様々な場面で利用が想定されますが、本指針では主にバス事業者やコミュニティバスを運営する市町村での利用、経路検索サービス等のバス情報提供サービスでの利用において実用に適した内容のデータが作成されることを目的とします。
また、対象者は、バス事業者や市町村自身のほか、その代行者としてデータを作成する都道府県、NPO、地域コミュニティ、大学等を想定します。
これは、バスデータの速やかな更新を考えると、データ作成はバス事業者・市町村自身(及びそれを支援する者)が行うことが望ましく、彼らの労力とのバランスを考えると、彼らの直接的なメリットとなる内部利用及びバス情報提供サービスに絞ることが現実的と考えられるからです。

3.指針の検討方法
指針のたたき台をこのブログに公開しますので、関係者がメーリングリスト及び検討会の場で議論することにより作り上げていくことを提案します。関係者には、国土交通省、大学、経路検索サービス等のバス情報サービス事業者、バスダイヤ管理システム等のバス事業者が使用するシステムの開発事業者、バス情報の公開・普及の活動を行っている者を含むことを想定しています。また、バス事業者やコミュニティバスを運営する市町村も重要な関係者ですが、多数存在しますので誰にどのように参加してもらうかは皆さんと議論したいと思います。

4.標準的フォーマットの推奨
バスデータのフォーマットとしては、GTFSとそれに日本の経路検索で必要となる項目を追加した標準的フォーマットがあります。2.で示したように本指針ではバスデータが経路検索サービスで使用されることを主たる目的の一つとしているため、標準的フォーマットを推奨することとし、内容も標準的フォーマットデータを作成する指針とします。

5.指針の形式と名義
現在、国土交通省が作成した標準的フォーマットの解説書では、ファイルごとに、表形式で「フィールド名」、「日本語名」、「区分」(必須か任意か)、「日本のバス向けの設定項目」を記載し、「日本のバス向けの設定項目」の欄で記載すべき内容を記述しています。また、表外の本文中に総括的な説明や補足説明をしています。
本指針では、現在の「日本のバス向けの設定項目」よりも詳細な説明が必要だと考えますが、その形式には次のような案が考えられます。
案1:現在の国交省解説書の表の「日本のバス向けの設定項目」欄を拡大して記載する。
案2:現在の国交省解説書の表に「作成指針」の欄を追加して記載する。
案3:現在の国交省解説書の表の前後に平文で記載する。
案4:現在の国交省解説書とは別に、作成指針の文書を作成する(国交省解説書の表は引用する)。その際、形式としては案2、案3と両案が考えられる。
また、名義は案1、2、3では国土交通省になり、案4では国土交通省もしくは他の名義(例えば、標準的なバス情報フォーマット広め隊)が考えられます。

なお、指針のたたき台はおって、本ブログに公開します。

(参考)「標準的なバス情報フォーマット」解説(初版)(平成29年3月国土交通省)

(文責 東京大学空間情報科学研究センター 西沢明)